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奉仕のこころ
(社会奉仕における奉仕のこころと職業奉仕における奉仕のこころ)
社会奉仕のこころ
ロータリアンは最初のクラブの設立以来、自己の地域社会に奉仕することに深く携わってきました。社会奉仕の関する1923年の声明、(いわゆる23−34と言われるものですが、)それによると、
「ロータリーにおいて社会奉仕とは、ロータリアンのすべてがその個人生活、事業生活、および社会生活に奉仕の理想を適応することを奨励、育成することである。」
すなはち、社会奉仕とは、奉仕の実践を奨励することであり、「いつでも、どこでも、今いるところが、行動の時」と自覚し、実行に移すことであります。
そこで、ロータリーとは、利己と利他との調和を図る人生の哲学である。
と言われ、基本的には、自己のために利益を得ようとする欲望と、世のため人のために奉仕しなければならないという義務感との、間に生ずる葛藤を、調和しようとする人生の哲学である。と定義されています。
また、1992年の声明によると、この奉仕の理想を実行するにあたっては、各ロータリー・クラブが多彩な社会奉仕活動を開発して、多くの会員による奉仕活動に輝かしい機会を与えてきました。そこで、
社会奉仕は、ロータリアン一人一人が『Service Above Self』(自己に優先して奉仕)を実証する機会であります。
地域に住む人々の生活の質を高め、公共のために奉仕することは、すべてのロータリアン個人にとっても、またロータリー・クラブにとっても献身に値することであり、社会的責務でもある。と言っています。
社会奉仕には、豊富な事例があって、ほとんどのロータリアンにとって理解しやすく、また、これらは大いに価値のあることであり、しかも尊い事業でもあります。
しかし、このような活動は、ロータリーの根本的な目的と能力との関連を、十分勘案した上で行われなければならないのであります。
アンケート調査でも分るように
1. 社会全体に役立つような公共心に基づいた公共的事業。
奉仕というスローガンのもと、進歩的な市民としての見識を持たなければならない。
公的な活動分野における役割は、市民の問題についてロータリアンを教育すること、これらの問題を処理する指導力をつけるように彼らを訓練することであります。
2、身障者や高齢者に対するような博愛心に基づいた慈善活動、福祉事業等。
他の類似クラブと同様に、このクラブが存在している主な理由は、見返りを求めない人道主義に基づく奉仕であります。
地域社会と人道主義とが活動の核心となっています。
しかも、理屈よりも感情に比重を置いて行動する傾向にあり、そして、それがロータリーの主な目的の1つとして確立してきました。
等の例が報告されています。
ロータリー・クラブは、親睦を深めるため、知り合いを広めるため、発想の交換をするため、事業を発展させるため、地域社会にお役に立つため、共に集う実業家の組織であります。
その本質は、これらの機能を達成することによって、会員間の指導力を効果的に強めていくことである。
問題となる指導力として、“職業上に指導力”、“社会的な指導力”、“市民に対する指導力”が考えられます。
そのうち、事業こそがロータリーにとって最も重要な基盤であり、クラブとしては団体的にも提唱していかなければならないと思われます。
すなわち、全員で奉仕の理念が事業の成功と、人生の幸福への真の基礎となることを、学ぶことが大切であります。
個人としてのロータリアンは事業の分野における、また社会的な、さらに市民の指導者になるように訓練を受けなければならない。
しかし、ロータリーの基本的な目的からすれば、4つの分野におけるバランスを考えなければならないのです。
すなはち、ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成するにあります。クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕のバランスのとれた活動こそが、ロータリー・クラブ、およびロータリアンを育てる上で重要なことだと思われます。
職業奉仕のこころ
ロータリーの目的として、事業上の指導力と社会的な指導力を備えることが挙げられると同時に、市民に対して指導力を発揮することもロータリーの真の目的の一つであります。
しかしながら、事業上の指導力を高めることは、ロータリー活動の中で最も重要なことであり、『職業奉仕』活動こそ、この目的を達成するための、すべてのクラブ活動の中で最も重要なものであります。
職業奉仕、それはあなたの事業で、あなたの日常の仕事で、ロータリーをあなたの職場で活用することである。
すなわち、「自己に優先して奉仕」をあなたの仕事における原則、方針、及び行動の基礎とすることです。「奉仕こそわがつとめ」という見解こそ最も簡明な説明であります。
職業奉仕とは、ロータリアンでない人々と「分かち合う」こと、すなわち彼らとロータリーの理想を「分かち合う」ことであります。
職業奉仕の概念は、ロータリーの中核とも言うべき原則、すなわち職業分類の基礎のもとに会員を選ぶと言う原則に由来しているのであります。
各ロータリアンには、その職業分類の受託者として、ロータリアンでない人々と(特に彼と職業上のつながりをもつ人々)をも「奉仕こそわがつとめ」という考え方の会得を広く浸透させる責任があるのです。
ロータリーにおいては、「他の人々に対する思いやり」ということが、“奉仕の基盤”と考えられ、「他の人々のために役立つ」ということが“奉仕の表現”と考えられています。
この奉仕の理念を、各自の日常の実業ないし専門職業活動において、定着するようになれば、「各自の職場にロータリー精神を生かす」ことができます。
「職業における奉仕」という考え方は、ロータリーの主たる存在意義であり、眼目は正にここにあると言っても過言ではないでしょう。
ロータリーの綱領に謳われている職業奉仕という意義は、
「他人のために役立つこと、(同僚ロータリアンに対してだけではなく、他のすべての人々に対しても)」、
「他人に対する尊敬、(すべての有用な職業に対して)」、
「他人に対する思いやり、(品位の増大をもたらす限りにおいても)」、である。
“職業の品位”は、それに従事する人がその学問と技能とを、自分自身の利益よりもむしろ、他人への奉仕を捧げると言う評判から生じるのであります。
現時点の実業界の主要なニーズは、さらにデフレーションと不況の期間には、いかなる経営者でも【市場を確保】し、【取引の機会を拡大する努力】をいささかでも疎かにすれば、自分の職業やどのような価値ある奉仕理念も、自分自身で正当化することはできないのです。
ロータリアンは、彼らが生活している時代に、切実に要求されている[事業上のニーズ]を認識すべきである。
いずれにせよ、“【利益】と【奉仕】の調和”を図ることが、ロータリーの中心課題であります。
ロータリーの真髄は、“個人の行動”であります。
そして、ロータリーが創り出すものは《人間》であります。
特に、職業奉仕においてはそうであります。
職業上の実務のむずかしい問題と、毎日の社会奉仕、いわゆる、奉仕の実践とで切磋琢磨し、自己研鑽によって、人を創っていくことになるのです。