ROTARY

は じ め に

 

大学の調査委員会の報告書の冒頭には、試みていることが成し遂げられるはずもない男に関する、ステファン・クレーンの詩の一節が引用されている。

『人間というものは、人の言うことを聞くために、ちょっとだけ立ち止まったとしても、考え方は変わらないし、目的を修正することもない。決意はまったく変わることなく、自分が手がけている仕事を、やり遂げるまで続けるものである。』 

ロータリーの調査委員会は、これを、大学の調査委員会が出した個人的意見を代表するものと解釈している。

ロータリーは不可能なことから出発し、それをやり遂げた。彼らが手がけた仕事の一部には、成功した理由を見つけることができるものもある。

すべての他のロータリー・クラブが“社会に影響を与えた新しい奉仕の偉大なる機会が、続けられていくように手助けしていきたい”と、ロータリアンたちが心に描いていたものと分析することができる。

成功するために、ロータリーの会員が一致協力していることは明らかである。これは即ち、もし個人がロータリーそのものを手助けしたり、社会に役立つためにロータリーを援助するならば、ロータリーは逆に会員個人個人を援助しなければならないことを意味している。

 大学の報告書はロータリーによる“指導力”を強調している。

ある分野では、クラブによる集団的な指導力があり、他の分野では、実業や専門職種や社会的な、いわば社会の縦糸と横糸を張り巡らせたような、個人個人の専門的な活動によるクラブ会員の指導力がある。

なおその他の分野には、シカゴ・クラブが少なからず貢献してきた、『指導力を育成しこれを伸ばしていきたい』という願望がある。

これらの機能を実現することこそ、シカゴ・クラブが明確に認識すべき目標として要求されているのであり、この計画を実現するためには、理性的に物事を考えると共に、賢明に計画する必要があるのである。

 ロータリーの未来に関して、少なくともある部分においては、我々は常に新しい考えや新しい問題点に対して、自らを適応させるように準備するという、流動的な状態にしておくことが望ましく、今までも常に、そのようにしてきたつもりである。

成功を収めようとする他のすべての団体は、組織の周りで起こった新しい問題や新しい影響に過敏に反応するという習性を身につけているという側面を持っていなければならないし、同時に、やり甲斐のある方法や辛抱強い方法で社会に奉仕しようとする団体は、確固たる目標と辛抱強い性格という側面を持っていなければならない。