大 事 小 事

(ゴールデン・ストランドよりN)

 

 広報(publicity)と呼ばれる漠然とした力が、この要因にあった。殆どの会社における場合と同じように、広報は2つの側面を持っている。

第一に、機関誌などの組織内の出版物や、絶えず言葉によって素晴らしいということを言い続けることなどの、自分たちの会員の内部に対するものであり、 

2番目は、ずっとそれ以上に掴みどころがなく、予測不可能なまか不思議なもの、即ちP.R.public relations)である。後者はそんなものといわれて、あまり省みられることさえなかったが、正常に育っていく一分野として、順調な発展を遂げていった。

 

1905年には、先駆者たちは、彼らのクラブをどのようにするかという目的について、まったく何の考えも持っていなかった。

1911年になって、その後半世紀以上にわたってロータリーの意識の中に焼き付けられてきた極めて明確な道徳的な職業概念が、強く設定されている、

“職業上の高い道徳的規準……すべての有為な職業の価値を認める……社会に奉仕する機会として、ロータリアン個人の職業に権威をもたせる……”

という綱領が採用されていた。 

 

シアトル・クラブのアーネスト・スケールとジェームズ・ピンカム、ミネアポリス・クラブのフランク・コリンズ、シカゴ・クラブのアーサー・シェルドンは、1911年と1912年に、ポートランドとダルースの年次大会で、方針や2つのスローガンを作り上げただけではなく、5つの綱領からなる新しい標準定款と細則を起草し、ロータリーの歴史を書き綴ることに、すべての時間を捧げた。

 

1912年には、新しい綱領が、当事存在していた30のクラブによって採用され、次の年の4月には、シカゴ・クラブの会員名簿に始めて印刷された。

唯一実質的な改正がされたのは、1966に至るまでにはその後長い期間を経なければならない、4番目の項目として“国際間の理解と善意と平和”がつけ加えられた1921のことであった。

 

力強い語りかけである。それこそ、最も効果的な部類に属する思考を導く広報であり、人々が抱いている各々の目標を具体化させることを手助けするものでもある。それは、人々を光り輝く丘の頂きに導くものでもあった。

 

この綱領の素晴らしい背景となったものこそ、“ロータリー道徳律(Rotary Code of Ethics)”であり、定款はさして大きな影響を与えていない。

しかも、この4つの部分よりなる綱領は非常に端的に要点をついているので、少なくともすべての会員に、本質的に引用することができる。

それは、ロータリー道徳律によって力を蓄えた高邁な理想を、実践に移すための技法を提供するものであり、多くの国の言葉に訳されている。

 

数多くの宣言から、次に記載するような、端的に述べられたロータリー哲学が徐々に育っていった。

 

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 ロータリーとは、事業生活、社会生活における成功と幸福の基礎として、奉仕の理想を受諾した、事業と専門職務に携わる人々の世界的親交の場である。

 奉仕の理想を受諾した会員は、ロータリーを通じて奉仕に対する自分の能力を高めるのみならず、それぞれの事業及び専門職務の生活における高い道徳的水準を達成することによって、地域及び社会全体の改善を図ると共に、国際理解の推進と世界平和の促進を実践に移す機会を見つけださなければならない。

 ロータリーは、広範にわたる人道主義的な結びつきの中に、奉仕の理想を適用する力を与えることを模索しつつ、人々が共に汲み上げたこれらの事を強調するために捜し求める。これらの事は、決して人々から切り放されたものであってはならない。

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