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This Rotarian Age
(ロータリーの理想と友愛)
ポール・P・ハリス著
米 山 梅 吉 訳
本書はロータリー・クラブの創始者ポール・ハリス氏の名著(This Rotarian Age)を、日本のロータリー運動の創始者である、米山梅吉氏が氏の独特の麗筆をもって翻訳したものであり、ロータリーの文献が多数にあるなかで、この運動の真髄を把握する上において、本書に如くはないと思う。
訳者は国際ロータリーの運動に参加して十数年になるが、長くロータリーの理想を高唱してきたのにもかかわらず、これに関していまだに適当な記述を世に公にすることができないことを残念に思ってきた。
この精神的国際運動の創始者ポール・ハリスは、今もなお健在で、去年は東洋に来遊し、日本を訪問したが、この上途を前に成ったこの書が、最近米国において出版を見るに至った。おそらく、この大運動の理想と将来の希望を説く事によって、ロータリーの主義精神を明らかにするのに、創始者でありしかも絶えずこれを研究し、この発達を期すことに専念したポール・ハリスその人に如く者はないだろう。訳者はこの書を贈与されて、ただちにこれを邦文に訳出すべきを思い、またこれによって自己の多年の考えをみたそうとしたのである。
ロータリーの最も平明で、また高尚な主義精神に従った運動はすでに一般に是認され、それが単なる社交機関の類でないことも明らかにされている。おのおのその祖国に善良な国民であって、種々職業を異にした実業人が広く友愛の主義によって結合し、まずその道徳水準を高めて自己の利益を第1とする態度を改め、もっぱら国家社会の福利に貢献するところがあるように、奉仕の精神を基調として会同し、政治宗教の外に立ち、国際の親善、やがては世界の平和をこいねがうロータリー運動の理想と、その組織の真相を周知させるため、この書を得たのはまことにさいわいである。
この著書は、1935年国際ロータリーから出版された。翌昭和11年(1936年)3月、米山梅吉氏によって翻訳上梓され、2版は同30年(1955年)11月、当時の文献委員会(柏原孫左衛門委員長)の手によって普及版として出版された。