☆「青春」の詩、オリジナル 

青  春

サムエル・ウルマン

 

青春とは、人生のある期間を言うのではなく、

心の持ちかたを言うのである。

薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、

たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。

青春とは、人生の深い泉の清新さをいう。

 

青春とは、怯懦を退ける勇気、

安易を振り捨てる冒険心を意味する。

ときには、20歳の青年よりも、60歳の人に青春がある。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき初めて老いる。

 

歳月は皮膚にしわを増すが、

情熱を失えば心はしぼむ。

苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い、

精神は芥になる。

 

60歳であろうと、16歳であろうと

人の胸には、驚異に魅かれる心、

おさな児のような、未知への探求心、

人生への興味の歓喜がある。

君にも吾にも、見えざる駅逓が心にある。

人から、神から、美・希望・勇気・力の霊感を受ける限り

君は若い。

 

霊感が絶え、

精神が皮肉の雪におおわれ、

悲歎の氷にとざされるとき、

20歳であろうと人は老いる。

頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、

80歳であろうと人は青春にして己む。

(著者訳)

 

 

☆日本翻訳版の「青春」(松永安左エ門訳との説)

青  春

 

青春とは人生の或る期間を言うのではなく

心の様相を言うのだ。

逞しき意志、優れた創造力、炎ゆる情熱、

怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、

こう言う様相を青春と言うのだ。

 

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、

情熱を失う時に精神はしぼむ。

 

苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、

こう言うものこそ、恰も長年月の如く人を老いさせ、

精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

 

年は70であろうと、16であろうと、

その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星晨、

その輝きにも似たる事物や、思想に対する欽仰、

事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、

人生への歓喜と興味。

 

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。

希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、

美と喜悦、勇気と壮大、そして威力の霊感を受ける限り

人の若さは失われない。

 

これらの霊感が絶え、

悲歎の白雪が、人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷が、これを固くとざすに至れば

この時にこそ、人は全くに老いて

神の憐みを乞う他はなくなる。