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THE FIRST ROTARIAN
(ポール・ハリス / 偉大なる奉仕の先駆者)
ジェームズ・P・ウォルシュ著
本書は、ロータリー創立75周年に当たって出版されたものであり、過去、現在、および未来のロータリアンに捧げられるものである。
ポール・パーシー・ハリスの人と時代背景に関する書物を書くに当たって、著者はロータリーの「四つのテスト」を忠実に守ることに努力し、言行の動機および行動をこれに照らして自ら評価した。すなわち、ポール・ハリスの生涯について知られている限りの真実をここに述べたつもりである。本書は主題自体が示すとおり、自己犠牲と献身的な奉仕の、生きた良き実例を語るものであり、すべての読者にとって有益であろう。
本書は、不幸と逆境の、艱難と空腹の、勇気と英雄的資質の、そして偉大で感動的なロマンスの物語である。けれどもロータリアンはこう証言するであろう。これは何にもまして、国際的な理解・親睦・友好の輪を世界中の人々に広げようとする一人の人間がその夢を実現していった、信じがたい業績の記録であると。
それは、19世紀後半から20世紀前半にかけた時代を背景に語られる。よりよい世界像と仲間の生得の善良さへの揺るぎない信念とを抱き、キリスト教の理想と黄金律の「何事も人々からして欲しいと望むことは、人々にもその通りにせよ。」の実践とに身を捧げ、友情と親睦を無限に差し伸べることができた、物静かで、有能な、心優しい人物の伝記である。
ここにいるのはロータリーの創始を通して、同胞に対する人間の奉仕という概念に全く新しい意義と目的を与えた人物だからである。ロータリーが、過去においてどのようなものであったかを充分に理解することをもって、今後ロータリーがどのようなものたり得るかを知る出発点としなければならない。それは、すべての良いことがロータリーの中に含まれているとは言えないし、そのことは、すべての良いことがポール・ハリスの中に在ったとは言い難いのと同じだからである。
事実、ハリスは「ロータリーの木が今後どのように枝を張っていくかは、我々の予測を許さない。ロータリーは変化の世界である。ロータリアンは、そのような変化に対応する心構えをもっていなければならない。ロータリーの物語は、繰り返し繰り返し書き直す必要があるだろう。」と述べている。
ロータリーの価値を知り、これを理解するには、その生みの親たる人物を知らなければならないし、その意味で、それを可能にしてくれたこの書物をもろ手を挙げて歓迎したい。と同時に、その著者であるジム・ウォルシュが献身的なロータリアンであることは疑う余地がない。