自己の職業分野と社会に対するロータリアンの

義務と責任

A Talking Knowledge of RotaryC)

 

  ロータリーは、次に掲げる点に関する“信念の表明”である。

すなわち、

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1.自己そのもの、および自己の達成せんと望む理想。

 2.自己の職業の持つ価値、および自己の職業の有用性の分野を、拡大すべ

き義務。

 3.自己の職業分野に対して負っている義務。

 4.自己の家、町、州、および国家に対して負っている義務。

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これらの義務に基づいて、千差万別なロータリーの活動を自ら開発し、実行しなければならなくなるのである。

 

【各会員の向上】、および、【各会員の企業の向上】を目標とする、諸々の活動は『ロータリーの基本』のすべてである。

 この2つの向上を、達成すべき責任は、“クラブ役員”に課せられる。

 

ロータリーの基本を、充分に会得するにつれ、それに即応して、他のクラブ活動が生まれる。これを『ロータリーの応用』と呼ぶ。

本稿は、『ロータリーの応用』------これを『ロータリーの実践』と呼んでも良い------に関するものである。

『ロータリーの応用』によって、達成されるべき向上を、実践すべき責任は、

クラブ会員各人”に課せられる。

 

 

自己の職業分野に対する会員の義務と責任

 

 ロータリアンは、ロータリーから各種の職業分野に、派遣された代表なのであり、各種の職業分野から、ロータリーに派遣された代表ではない。

各会員は、ロータリーの代表として------つまりメッセンジャーとして------

“ロータリーの原理と理想”を説き、“ロータリーの他人に対する思いやりの精神と、ロータリーの職業倫理基準”を、その同業者に伝達すべき任務を、ロータリーから課せられることになるのである。

 

 同様にして、ロータリアンは、ロータリーの代表として、自己の職業分野における劣悪な理想と、いかがわしい商法を止めさせるべき責任を感じなければならない。

 

 ロータリー倫理訓の中に説かれてはいるが、それでも強調し足りない点に、【個人と企業の信用】という点がある。

 ロータリーに、入会が認められたその日から、多くのロータリアンたちが保有している【信用】が新入会員にも“前貸し”されるのである。

 このような便宜的措置と、厚い信頼を示された以上、その新入会員は、その前借した信用を、速やかに返済すべき義務を課せられるのである。

 

 ここで、個人の信用と企業の信用が強調される所以は、次の理由に基づくものである。すなわち、

 ロータリアンは、ロータリーの信用に恥じない行動を望み、

 自分の職業分野に対して、同業者に高い職業倫理に耳を傾けさせようと努力するならば、ロータリアンは、自己の負債を迅速に返済することができる。

 

 ロータリアンは、安んじて取引きの行える者でなければならないが、このことは、

単に、取引きを迅速かつ適確に処理するという、サービスの観点からだけでなく、

また品質表示と一致する正直な商品という、観点からだけでなく、

公正で立派な取引き行うという、名声の観点からだけでなく、

ロータリアンは、その信用状態全般につき、疑義のない者でなければならない。

 真のロータリーの基準に従って測定すれば、企業生活における最良の代表者足り得るのである。

 

 最近業界では、もっと厳格で、もっと心の通った職業上の良心を持つべしと主張している。その結果、企業経営者は、経営規模の大小を問わず、すべての企業は、人類に奉仕している由を説く、【対社会的奉仕】Social Service の原則を受け入れるようになった。

 この企業界の革命は、また倫理と企業とを融合させなければならないとする健全な教訓をも説いている。

 

職業上の良心の高まりが、進展していくことを示すものとして、次のような表現がある。すなわち、

「立派な客は、人を信頼する者と知れ。」

真実と奉仕は、事業の成功のコツ。」

競争は、企業経営の根本原則たる地位を譲り、これに協調が取って代わった。」

「買主注意せよ」という古い原則に代わって、「売主注意せよ」が出現した。

 

 このような、職業倫理基準の先駆ともいうべきものに、表現された感情は、企業経営者の、一般大衆に対する態度や、業者相互間に対する、態度の変化を表明するものである。

 書面の契約から、口頭の取引きへと、移っていく情勢を目撃すれば、あらゆる分野の企業を、対象とする職業倫理基準が、現在の切実な問題となっていることが明らかとなる。このような変化を起こさせた主要な原因は、電話の発達である。

 

 アメリカ合衆国において、正しい職業倫理訓を起草しようとする、最初の公の企ては、[広告業者クラブ連合会]によって行われた。この全米的な努力が導火線となって、[クリーヴランド不動産業者連合会]といったような、幾つかの地方の企業も、これに同調することとなった。

しかし、これらの団体の、倫理訓起草の作業は、全国組織、州組織が専ら行うべきであるのにもかかわらず、遅々として進まない状態であった。そこで、ここにこそ、ロータリーが奉仕を行う場があるのである。

 

 倫理訓起草の先駆けとなることは、ロータリアンの、義務であると同時に、特権でもあるのである。年次大会の各企業別協議会は、適正なる商法の倫理訓を起草しなければならない。このような作業の結果は、全米的組織や、州組織において、そのままの形ではなくとも、1つの草案として、受け入れられるであろう。

 

 職業倫理訓には、次の点を加えなければならない。

@    すべての企業、または専門職業に、遍く適用される職業倫理の一般原則。

A.特定企業、または特定専門職業への、加入資格に関する制限。

B.加入会員相互関係に関する規定。

C.消費者一般との関係に関する規定。

D.特に、商品の明細を取り決める、契約締結に関する規定。

E.非難すべき商法を止めさせる手段。

 

 各ロータリアンは、ロータリーから自己の職業または専門職業に、派遣された大使であるから、かかる職業の地元組織、州組織、及び全国的組織に所属することは、ロータリアンたる者の義務である。

 

ロータリアン達は、これらの団体において、積極的な行動をとらなければならない。すなわち、

 

1.職業倫理の高い理想を、志す者の考え方を、指導したり支持したりすること。

2.同業者への、奉仕の念を起こさせること。

3.アイディアや企業経営方法を、交換し、これによって職業の効率を、高めること。

4.当該職種の地位を、向上させるよう努めること。

5.同業者相互間や、同業者全体の利益のために、同業者と協力すること。