大会決議第10号添付資料

ロータリー職業訓

1915年のサンフランシスコにおける国際大会の決議によって採択された「ロータリー道徳律」は、その後1922年に至り、国際ロータリー細則第16条の規定によって規範的効力を附与されたにも拘らず、198111日以降、国際ロータリーとしてはその効力を失うに至った。われわれは、この道徳律の崇高な理念に深く共鳴するが故に、このことを甚だ遺憾に思うものである。

 そもそもロータリーは、全世界の全てのロータリアンの共有するところであって、その思想の実体は、利己と利他とを調和せしめることを目的とする一つの人生哲学ともいうべく、ロータリアン個人のあらゆる社会関係において常に適用せらるべき行動哲学である。それは、生きとし生けるものに対する限りなき愛の心に基づくものであり、この心は、ロータリアン相互の切磋琢磨によって培われ、自己研鑽に励むロータリアンの社会的実践によって具体化される。これは、時の古今、洋の東西を問わず、ロータリーの世界において適用せらるべき根本原理である。

 われわれは、この原理を再確認すると共に、自己の職業の社会的責任を深く自覚し、愛の心をもって職業を営むことを誓うものである。

 

1.すべて職業は、これを天職と心得、自己の職業に誇りをもつと共に、人の職業に対しては心からなる敬意を払うべきこと。

2.およそ職業は、自然の摂理に従って営まれなければならず、徒に効率のみを重んずるのあまり、それが自然の摂理に反することにならないよう常に謙虚なる心をもつべきこと。

3.自己の職業にかかわる全ての人々と、互いに人間関係を尊重することが職業の繁栄につながることを自覚し、相互に満足と感謝と信頼の心がかよいあうよう心がけるべきこと。

4.職業によってもたらされる所得は、適正な対価または正当な報酬に基づくべきものであり、もし、これに反する不正または不当な慣行のあるときは、それを排除するために、たゆまざる努力をなすべきこと。

5.自己の製造もしくは配布する物品または自己の提供する労務もしくは知識については、それを受領する人のために、打算を超えた責任を自覚すべきこと。

6.自己の職業の繁栄は、同業者の繁栄と共にあることを自覚し、常に業界の倫理基準を高めることに努め、もって共存共栄の道を模索すべきこと。

7.職業を営むに際しては、常に、人のためにも涙を流す心を失うことなく、かりそめにも、人の涙の上に自らの幸福を求めることのないよう心を配るべきこと。

1986~87年度地区大会決議案第10号