ロータリーの道徳律

The Rotary Code of Ethics

 

『我が職業基準は、人間共同社会に対する思いやりの気持ちを表明するものであらねばならない。我が取引、我が欲望、我をめぐる諸関係は、社会の一員としての最高の義務を、常に考慮に入れる心構えをもって行われるべきである。

 職業生活上、いかなる立場においても、また、我が当面するいかなる責任の場にあっても、我が主たる思考は、その責任の完遂であり、その義務の履行であらねばならない。しかも、この責任・義務の完了した時には、人類の理想と成果の水準が、当初に比して多少でも高揚されたと言えるようになさるべきである。この見地に立って、ロータリアンとしての我が責務は下記の道徳律を遵守するにある。』

 

1.わが職業は天職であり、これにより社会に奉仕すべき絶好の機会が与えられたものと考えること。

 

2.わが身を修め、わが能力を向上し、わが奉仕を拡大すること。

それによって「最も良く奉仕するもの最も多く報いられる」というロータリーの基本原理を実証すること。

 

3.われは実業人であり、成功すべく大望を抱いているのである。

しかしわれは道義を重んずる人間であり、最高の正義と道徳とに基づかない成功はこれを欲するものでないと自覚すること。

 

4.わが商品、わがサービス、わがアイディアを利益を目的として金銭と交換することは、すべての当事者がこれによって利益を受ける場合に限って、正当にして道義に叶うものであると確信すること。

 

5.わが職業の水準を向上させるために最大の努力を払うこと。

わが経営を見習うことが賢明であり、また利益をもたらし、幸福への道が開かれることを同業者に知らしめること。

 

6.わが事業の経営は、同業者と同等またはそれより優れたサービスを提供するものである。

もし、わがサービスに疑念が生じた時は、責務履行のため必要な限度を越えてまでもサービスを行なうものである。

 

7.事業の経営に携わる者にとって、最大の資産の一つは友人である。

また友情を通じて得られた便益は、まさに道義的であり正当なものである。

 

8.真の友人はお互いに何ものをも要求しないのである。

自分の利益のためにみだりに友情を濫用するがごときはロータリー精神と相容れないばかりか、この道徳律をも冒涜するものである。

 

9.われは社会通念上、他人が拒絶するような機会を不当に利用して、勝ち得た人の成功を正当で道義的なものとは認めない。

同様に、わが物質的な成功を得るために他人が道義的に疑わしいとして避けているような機会に乗ずることは断じて行なわない。

 

10. われは一般人に対して負う義務以上のものを同僚ロータリアンに対して負うものではない。

それは、ロータリーの真髄は競争ではなく協力であり、また党派心はロータリーのような組織に存在してはならないのである。

さらに、人権はロータリー・クラブの内部だけに限られたものではなく、人類そのものの生存と同様、根深く広く存在するからである。

ロータリーはこの高邁な理想に向かってあらゆる団体に属するすべての人々を啓蒙すべく存在するのである。とロータリアンは主張するのである。

 

11. 最後に、「何事でも人からして欲しいと望むことは、人々にもその通りにせと」という黄金律の普遍性を信じ、われわれは地球上の天然資源がすべての人々に均等な機会として与えられてこそ人間社会は最良の状態となることを主張して止まないのである。